周庭 御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記 第34回 桜咲く香港と、新型コロナウイルスとの戦い | PLANETS/第二次惑星開発委員会

宇野常寛責任編集 PLANETS 政治からサブカルチャーまで。未来へのブループリント

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  • 2020.05.12
  • 周庭

周庭 御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記 第34回 桜咲く香港と、新型コロナウイルスとの戦い

香港の社会運動家・周庭(アグネス・チョウ)さんの連載『御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記』。桜の季節を迎える香港でも、新型コロナウイルスとの戦いは続いています。そんななか周さんは、WHOの対応に関して疑問を呈します。(翻訳:伯川星矢)

春。桜の季節。

今年はゆっくり花見ができない年になってしまいました。皆さんも私も、今回の新型コロナウイルスの流行で焦燥と不安に満ちていることでしょう。香港と日本は同じく、いろいろな業種がこのウイルスの影響によって休業に追い込まれ、学校も休校になっています。無症状の感染者も存在するとされており、自分も実は感染者ではないかと、街の人々が怯えています。

私もよくこう聞かれます、「怖いか?」と。それはもちろん怖いです。

なぜなら、多くの国々で証明されてしまったとおり、若いから安全ということは一切ありません。ウイルスに感染した若者で、重症化した例もたくさんあります。たとえば海外では、重症化したスポーツ選手もいました。もちろん免疫力を高めることは重要ですが、感染力が極めて強く、詳細が解明されていないこの未知のウイルスの前では、誰もが感染者になりえます。今はただ人との接触を減らし、清潔を保ち、消毒をする以外に打つ手はないです。このウイルスの前では、人間は誰もが脆く弱い存在なのです。

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▲最近は、仲間たちとYouTubeの撮影も行っています。

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