宇野常寛責任編集 PLANETS 政治からサブカルチャーまで。未来へのブループリント

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  • 2020.05.20

高佐一慈 誰にでもできる簡単なエッセイ 第5回『自粛の上手な活用法』

お笑いコンビ、ザ・ギースの高佐一慈さんが日常で出会うふとしたおかしみを書き留めていく連載エッセイ。外出自粛により家で過ごす時間が増えた高佐さん。時間の使い方をどうしているかというと……。

「コロナウイルスの影響により予定していたライブは中止となりました」
2020年1月に中国の武漢で発生した新型コロナウイルスは、今この原稿を書いている4月14日現在まで日増しに猛威を奮い、感染者は増え続け、世の中の殆どの人が家で自粛する状況へと追い込まれている。
いつまでこの状態が続くのかはわからないが、僕個人としてはコロナに対するワクチンができるまでと考えている。つまり少なくとも1年間はこの状態が続くと思っているし、それを覚悟している。勿論、アビガンなどの薬がコロナウイルス感染者に効くことがわかってきたり、一度感染した人が治る事例が徐々に出て来てもいる。もしかしたら夏に向けてコロナウイルスの勢いは衰えてくるかもしれない。だとしてもこれは未知のウイルスなので、最悪のケースを考えるに越した事はない。

僕の職業は芸人であり、お客さんの前に立ってパフォーマンスをすることを主な活動としているため、当然のことながら予定していた仕事はほぼキャンセルとなった。残った仕事といえば、本当にこのエッセイくらいだ。
とはいえ仕事は無くなってしまったが、なぜだかやることは沢山ある。
芸人とは不思議なもので、仕事ではない事がすべて仕事に結びついてしまう。
よく「休みの日は何をされてるんですか?」という質問を受けるが、いつも答えに困ってしまう。例えばネタを考えることはその時点ではお金は発生しない。けどそれがいつかお客さんの前で形になって現れることで仕事へと変化する。同じように、映画を見たとしよう。これは遊びと捉えられるかもしれないが、この映画から何か着想を得て、それがネタへと昇華し仕事へと変貌を遂げる。新しいゲームをやるとしよう。これは完全に遊びっぽいが、やはり何か知識を得たり、人によってはこのゲームを極めることで仕事へと結びつく。考え出すと仕事になり得ないものはないのではないかと思ってしまう。
料理をする、英会話を始める、楽器を習う、写真を撮る。何だってそうだ。
そんなわけで、僕が今抱えている仕事はとてもじゃないが、緊急事態宣言の効力が切れる5月6日(4月14日時点)までには、とてもじゃないが終わりそうにない。

この1ヶ月でやらなければいけない仕事をざっと挙げてみよう。

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