【新連載】『たかまつななの新米ディレクター月報』 第1回 三足のわらじを履いて頑張ります! | PLANETS/第二次惑星開発委員会

宇野常寛責任編集 PLANETS 政治からサブカルチャーまで。未来へのブループリント

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  • 2018.04.12
  • たかまつなな

【新連載】『たかまつななの新米ディレクター月報』 第1回 三足のわらじを履いて頑張ります!

今回から新連載『たかまつななの新米ディレクター月報』が始まります。PLANETSでは〈水曜解放区〉でもお馴染み、政治をお笑いでわかりやすく伝えるお笑いジャーナリストとして活動しているたかまつさんは、今月からテレビ局のディレクターとして新しい一歩を踏み出しています。今回は、たかまつさんがお笑いジャーナリストを目指すことになったきっかけやこれまでの活動、そして入局後の活動の抱負について語っていただきます。

皆さま、ごきげんよう。お笑い芸人の「たかまつなな」です。4月からは、NHKの職員になります。これから社会人として、奮闘する様子を素直な自分の言葉で述べていきたいと思いますので、温かい目で見守っていただけますと嬉しいです。

今回は、そもそも私は何を目指しているのか、なんでNHKに入ろうと思ったのかお話させていただきます。

知らない方もいらっしゃると思いますので、自己紹介いたします。私は、お嬢様芸人として、テレビにちょくちょく出させていただいております。先日、上沼恵美子さんの番組では、「朝ごはん何食べてるの?」と聞かれ、「千疋屋のフルーツサンドが好きです」と答えました。「普通、朝は、納豆とご飯でしょ」と上沼さんに言われ、「戦後ですか!」と言う。このように庶民を見下すことによって、お金をいただいております。これが、私のお仕事です。お嬢様が、お笑い芸人というかけ離れた世界にやってきた。そのギャップがいいと、プロデューサーに言われます。

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でも、私が本当にやりたいこととは、ちょっと違います。私は「お笑い」を使って、社会問題を伝えたいんです。「政治とか無理〜!」「安倍さんやばい〜」という渋谷の若者に、政治に対して当事者意識を持ってもらうために、お笑いで敷居を下げる。これが私の目標です。

社会問題に興味を抱いたのは、小学校4年生の時です。アルピニストの野口健さんの環境学校に参加したのがきっかけです。環境学校は、4泊5日で、富士山の自然を体験するプログラムでした。1日目、「富士山に登ろう!」ということで、初めての富士山に興奮しました。辺り一面に苔が生い茂る様子、「幻想的だなぁ」と感動しました。次の日、健さんが「今日はゴミ拾いに行こう!」と言い出しました。最初、何をこの人は言っているだんろう、冗談を言っているのかなと思いました。こんな綺麗な富士山にゴミなんか、落ちているわけないわ。そう心の中で思いながら、班ごとにゴミ拾いをすることに。なんと……青木ヶ原樹海の中に、ナンバープレートを外されたバスが! 隣の班の子に、自慢げに「バス見つけたよ!」と自慢する私。すると、「俺、トラックみつけたー!」と言い返され、「負けたー!!」なんて無邪気にはしゃいでいました。でも、土壌の汚染度を調査すると、かなり悪い数値で、これを人間がわざとやったのかと思うと悲しくて、悲しくて。いろいろ調べてみると、ゴミの処理費用を浮かせるための不法投棄だということが分かりました。「ごめんね」という気持ちが沸き起こりました。そして、健さんが「残念なことに、大人は見て見ぬふりをする。だから、君たち子供が伝えて欲しい」とおっしゃいました。そこから、私は「環境保護について伝える、環境メッセンジャーになるんだ!!!」と意気込みます。

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