宇野常寛『汎イメージ論 中間のものたちと秩序なきピースのゆくえ』第四回 吉本隆明と母性の情報社会(2)【金曜日配信】
本誌編集長・宇野常寛による連載『汎イメージ論 中間のものたちと秩序なきピースのゆくえ』。80年代の段階で、
すでに共同幻想からグローバルな市場へと傾く時代の大きな変化を 予見していたとも言える戦後最大の思想家・吉本隆明。 前回に引き続き同氏の代表作『共同幻想論』を主軸に、 その思想と情報化社会との接点を探ります。
(初出:『小説トリッパー』 2018 春号 2018年 3/25 号 )
2 『共同幻想論』を再読する
吉本隆明の代表作である『共同幻想論』
「もし“民主制”になんらかの価値があるとすれば、
前述したように当時吉本隆明が『共同幻想論』
そしてこの「自立」の思想こそ、
しかし、
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