
月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」9月28日放送書き起こし!
大好評放送中! 宇野常寛がナビゲーターをつとめるJ-WAVE「THE HANGOUT」月曜日。前週分のラジオ書き起こしダイジェストをお届けします!
▲2015年9月28日の放送は、こちらからお聴きいただけます!
■オープニングトーク
宇野 時刻は午後11時30分を回りました。みなさんこんばんは、宇野常寛です。今年から立教大学の社会学部で後期に1コマだけ非常勤講師をやることになりました。その初回の授業が先週の水曜日にあったんですけれど、そこでびっくりするものに出会いました。僕は東京に出てきてからまだ10年も経っていないので、関東の文化がいまいちよくわかっていないんですよね。立教大学についても、何回か仕事で行ったことはあったんですけれども、「池袋だから歩いていけるじゃん」くらいの印象しかありませんでした。そんななか、今回はじめて立教での自分の授業を持って、驚くべき事実に気づいたんです。まじで、チャラいということに。
いまどきこんな、都会で遊んでいる私立文系のイメージそのまんまの大学生が生き残っているとは思わなかったですね。聞くところによると、青山学院大学なんかはもっとすごいらしいです。キャンパスの中を歩いていると、もう全員が私立文系の大学生以外の解釈が絶対に許されない感じの格好をしているんですよ。髪の毛、服装、持ち物の、8割くらいが似たような系統なんですよね。
量産型女子大生とかってよく言われているじゃないですか。示しあわせたわけでもないのに服が被っちゃった、みたいな画像がネットで話題になったりしていますよね。まさにあんな感じで、後ろ姿だとまじでみんな同じにしか見えないんですよね。そしてみんな、「誰も傷つけないけれどなにも主張していないマイルドな大学生スマイル」みたいな表情をしているんです。
教室に入ると、後ろ半分がウェーイって感じの量産型男子大学生&量産型女子大学生で完全に埋め尽くされているんですよ。僕は思いました。絶対にこいつらは「休日にドライブに行って車内でJ-POPをかけて集合写真をインスタグラムにアップしている」に違いないと。いや、実際のところはわからないですよ。でもそんな感じのやつらがずらりと並んでいて、圧倒的なウェーイ感をだしているんですよ。学生時代の僕がまったく接点のなかったタイプなんです。
授業に関しては、サブカルチャーの話題がメインです。宮崎駿さん、富野由悠季さん、押井守さんなどの大作家を掘り下げていきながら、アニメを中心とした戦後サブカルチャーの歴史を分析する予定です。でも昔のアニメの話が、ソ連を知らない若者たちにはたしてウケるのかどうか、ずっと不安だったんですよ。しかも、僕がいざ教室に入ってみたら、受講生の半分以上は「休日にドライブに行って車内でJ-POPをかけて集合写真をインスタにアップ」してそうなやつらですよ。これはかなりやばいんじゃないかと焦りましたね。まあ怖気づいても仕方ないので、いつもどおり授業をやりました。そして授業が終わったあと、集めたコメントペーパーを、控え室でおそるおそる読んだんですよ。