脚本家・井上敏樹エッセイ『男と×××』第31回「男と食2」【毎月末配信】 | PLANETS/第二次惑星開発委員会

宇野常寛責任編集 PLANETS 政治からサブカルチャーまで。未来へのブループリント

Serial

  • 2017.09.29
  • 井上敏樹

脚本家・井上敏樹エッセイ『男と×××』第31回「男と食2」【毎月末配信】

平成仮面ライダーシリーズなどでおなじみ、脚本家・井上敏樹先生のエッセイ『男と×××』。「食」には人柄が表れるという敏樹先生。馴染みの大将と弟子の関係を見ながら、自分と弟子の関係に思いを馳せます。

男 と 食  2   井上敏樹

『あなたがなにを食べているかを言ってみたまえ。あなたがどんな人間か当ててみせよう』と、どこかの美食家が言っていたが、これはなかなか説得力がある。
確かに食生活はその人間を表現する。筒井康隆の小説に誰かの吐瀉物を嘗めて吐いた人間の性格、職業、肉体的な特徴までを当てるというエピソードがあったが、そこまでは無理としても、まあ、相手の趣味嗜好、生き方のセンスのようなものはなんとなく分かる。さらに言うと『なにを食べているか』を『どんな店に通っているか』に変えるとなお分かり易い。だから私は誰かを店に招待する時はいつも緊張する。また、招待される場合も同様である。相手のセンスはもとより相手の自分に対する評価が分かるからだ。

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