宇野常寛責任編集 PLANETS 政治からサブカルチャーまで。未来へのブループリント

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  • 2018.08.03
  • 鷹鳥屋明

鷹鳥屋明「中東で一番有名な日本人」第12回 湾岸アラブ諸国の王立大学生就活事情

鷹鳥屋明さんの連載『中東で一番有名な日本人』。今回は、中東湾岸諸国の就活事情です。中東でもインターネットを使った就職活動は一般的になりつつあり、履歴書では自己アピールが重視されるようです。人気の業種はやはり政府・石油関連。そして、裕福なことで知られる国々の気になる大卒初任給は……?

湾岸アラブ人就職事情

最近、日本国内で就職活動に勤しむ大学生の後輩の方々とお話をしたり、エントリーシートを読んだり、面接対策をしたりする機会があるのですが、この暑い気候の中リクルートスーツを着て頑張っている大学生の方々を見ると、本当に頭がさがる思いです。日本の大学生の方々は、エントリーシートを書いて、SPIなど筆記試験を受けて、数多くの面接をくぐり抜けて内定を手に入れるというプロセスが多い中、あまり知られていない中東の湾岸諸国の大学生たちの就職活動や内定後の新卒の彼らの給与事情などについてご説明しようかと思います。

まず湾岸アラブ人の就職活動は大きく分けて4つに分類されると言えます。

1. 企業の求人ページから履歴書を送り返信を待つ
2. 開催されるジョブフェアなどイベントに参加する
3. WhatsAppや友人、親戚から情報を得て申し込む
4. 親や親戚などの「人脈」を使って申し込む

また例外として、一部政府系の学校では政府管轄の公社などの中に学校があり、優秀な学生が若いうちから俗に言う青田買いをされて、そのままエスカレーターで公社に勤めるというケースも主に石油系の公社などで見られる傾向があります。石油製品は国の主要産業でもあることから、優秀な人材を確保するために努力は惜しまない姿勢の表れと言えます。

さて、湾岸アラブ人の就職活動について細かく解説していきますと、まず「1.企業の求人ページから履歴書を送り返信を待つ」については日本の就職活動と大きく変わりません。ただ日本のリクナビやマイナビのような新卒向けの就活情報をまとめたサイトなどはないので、それぞれ企業のサイトから申し込むケースが多く、自分の写真付きレジュメを送って企業からの返信をひたすら待つ、という形になります。企業側は履歴書の内容を判断して面接に進むか、そのままにするかを決めます。ちなみに日本であるような「新卒」という期間は気にせず、気長に返信を待っている印象があります。

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▲中東のある企業の求人ページ

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