鷹鳥屋明 「中東で一番有名な日本人」 第11回 中東で日本食はどれだけ通用するのだろうか?
鷹鳥屋明さんの連載『中東で一番有名な日本人』。今回はドバイで開かれている巨大飲食展示会ガルフードから、ユニークな飲食品の数々を紹介。特産のラクダのミルクを使った乳製品や、ハラール認証付きのノンアルコールビール。そして、日本ブースの和茶や和牛の、現地の人々の評判は……?
中東の大型食品展示イベント、ガルフードとは
アラブ首長国連邦はドバイで毎年行われている飲食関係の大型展示会で「ガルフード」というイベントがあります。この「ガルフード」は年々その規模も拡大し、世界有数の食品展示会となっており、今年の参加人数は約10万人近くいます。このイベントは中東だけではなくヨーロッパ、アメリカだけではなく東南アジア、中央アジアなど多くの地域の政府、企業が出展を行い自国製品、自社製品の売り込みに努力を行っています。
このイベントは入場料がかなり高めの金額であり(4日全日で入場料は約2万円)展示会に出展する側の金額もDWTC(ドバイ・ワールド・トレードセンター)の坪単価あたりも高めとなっております。それでも年々の展示会の参加数も増え、同時に集客数も増えています。この「ガルフード」では現地に展開している大型のスーパーのバイヤーだけではなく、王宮や大手レストランのバイヤーたち、さらには海外のバイヤーたちも多く参加をしておりそこへの売り込みに余念がありません。今回の記事はこの大型の展示会イベントの様子を知ってもらうため写真資料を多めに紹介したいと思います。
▲ガルフード会場入り口の広告
▲アメリカ、ドイツ、ブルガリア、、、世界各地の人々が続々と参加
どんな展示が多いのか、人気なのか
展示品は穀物、乳製品、飲料、デザート、食肉、調味料、スパイスなど多くのブースがあり各国の特産品がしのぎを削っています。特に中東で需要の高い乳製品やデザート系の展示が目立ちます。
例えば乳製品では牛乳、ヨーグルト、バター、チーズなどの多くの商品が展示をされており、これらの商品についてはヨーロッパ特にフランスなどが元々のブランド力があるだけではなく新商品を次々と開発して投入しております。それに負けないように新興国も品質を高め、良い値段で売り込もうと特にトルコや、エジプトなどの国々が売り込もうとする勢いを感じました。スパイスのブースではインドやパキスタン、バングラディシュの会社がスパイスの売り込みに熱心で現地スーパーのバイヤーたちとの会話に余念がありません。
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