宇野常寛責任編集 PLANETS 政治からサブカルチャーまで。未来へのブループリント

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  • 2020.04.14

高佐一慈 誰にでもできる簡単なエッセイ 第4回 ハープを手に入れた

お笑いコンビ、ザ・ギースの高佐一慈さんが日常で出会うふとしたおかしみを書き留めていく連載エッセイの第4回。ある日、「ハープを使ったコントがしたい」という欲望に取り憑かれ、本当にハープを手に入れた高佐さん。次第に高まっていくハープ愛のゆくえは……?

ハープを弾いている。いきなりなんだと思うかもしれないが、僕は今人前でハープを弾いている。
ハープとは、あの人魚が水辺で奏でている、弦が何本も縦に張られた面白い形の楽器である。たまにオーケストラで演奏している人を見るくらいで、あまり身近では見かけないだろう。そのハープが今僕の自宅の玄関にデーンと置いてある。小六男子くらいの大きさだが、それはものすごい存在感だ。
普通ハープが置いてある家というのは、一軒家で、玄関は吹き抜けで、広い庭があって、リビングにはペルシャ絨毯が敷いてあり、その上には大きなシャンデリアが飾られている。グランドピアノもあるだろう。ガレージにはベンツやポルシェなどの外車が何台も停まっている。
しかし残念なことに僕の家に引き取られたハープは、いろんな世帯が入っている普通のマンション、庭は無し、リビングにはコタツが置いてあり、その上の蛍光灯は先日電気料金の未払いで明かりが点かなくなった。ガレージには外車など停まってるわけもなく、それどころかガレージすら無い。というか僕は免許を持っていない。そんな家の狭い玄関に置かれている。
ハープも「なぜ私はここにいるのだろう」と不思議がっているに違いない。

そもそもなぜハープを始めたのか。その理由はいたって簡単だ。

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