月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」8月3日放送書き起こし!
大好評放送中! 宇野常寛がナビゲーターをつとめるJ-WAVE「THE HANGOUT」月曜日。ほぼ惑月曜日は、前週分のラジオ書き起こしダイジェストをお届けします!
▲2015年8月3日の放送は、こちらから視聴いただけます
■ オープニングトーク
宇野 時刻は午後11時30分を回りました。みなさんこんばんは、宇野常寛です。つい昨日、8月2日に「THE HANGOUT」月曜日の初のオフ会を高田馬場で行いました。予想以上の大盛況で……というかぶっちゃけ人が来すぎていろいろ問題も起こったんですけれども(笑)、来ていただいたみなさん、本当にありがとうございました。何が楽しかったかということは、番組の方にメールが山のようにきているので、おいおい話していきたいと思うんですけれども、僕が今日、まず最初に訴えたいのはちょっと別のことなんです。
イベントに来てくれたみなさん、うちの事務所の若いスタッフたちがみんな『ど根性ガエル』のピョン吉Tシャツを着ていることに気づいたでしょうか? あれ、前日の夜に思いつきで買ってきたんですよね。イベント前日の夜、当日に配布するフリーペーパー「THE HANGOUT magazine」の印刷をスタッフのみんなでやっていたんです。そこで、日テレでやっているテレビドラマの実写版『ど根性ガエル』がすごく面白いという話で盛り上がったんですよね。みなさん見ていますか? あれけっこう凄まじいですよ。原作マンガの15年後くらいの設定で、主人公のひろしくんは30歳で無職のニートになっていたり、前田敦子さん扮する京子ちゃんはバツイチで出戻りしていたり、ピョン吉はTシャツがくたびれちゃってなんと死にかけているんですよ。原作のユートピアが15年という歳月をかけてゆるゆると壊れていっていて、線香花火がパっとはじける最後の瞬間のような危うさを描いているドラマなんですよね。あの夏の下町で、ゆっくりと確実になにかが終わっていく感じが毎回すごく切なくて、僕がいま一番楽しみにしているドラマです。事務所の若いスタッフたちもすごくハマっているんですけれども、そのイベント前日にオンエアを見ながらすごく盛り上がっていたんですよね。
放送を見ながら僕がふと思い出して「そういえば、この前ジーンズメイトでピョン吉Tシャツが売っているの見たよ」って言ったら、みんな「欲しい!」とすごく反応があって、学園祭の前日のノリで、「明日みんなでこのTシャツ着てイベントやろうよ!」みたいな話になって、気がついたら僕はスタッフの小出くんというやつに1万円を渡して「これで買える分だけ買ってこい」って言っていました。それで彼は喜んで出て行ったんですけれども、なぜかなかなか帰ってこないんですよ。ジーンズメイトは事務所から10分くらいで行って帰って来られるところにあるはずなのに。で、30分くらい経ってやっと戻ってきて話をきいてみたら、本当に今ピョン吉Tシャツが売れているらしくて、ジーンズメイトには1枚しかなかったみたいなんです。小出くんはそれでもめげずに「高田馬場以外のジーンズメイトにはありますか?」って言って調べてもらったらしいんですけれども、どのお店もほとんど売り切れだったんですよね。彼はそれでも根性で食らいついて「どうしても明日のイベントにみんなで着たいんです」って懇願したみたいなんですよね。そしたら「裏のドン・キホーテにあります」って、彼の熱意に負けた店員さんが何かの忠誠心をかなぐり捨てて教えてくれて、ピョン吉Tシャツ4枚をゲットしたということでした。Lサイズがなくて僕は着られなかったんですけれども、スタッフ4名がピョン吉Tシャツを着て、昨日はみなさんをお迎えしました。その影には、スタッフ小出くんのこんな苦労と情熱があったわけです。
ちなみにこの小出くん、特技がモノマネで、「スター・ウォーズ」のTIEファイターって名前の帝国側の戦闘機が飛行する音とかを忠実に再現する能力とかを持っていたりするんですよね。なんの役にたつのかわからないんですけれど(笑)。で、最近はその『ど根性ガエル』で満島ひかりさんが声を担当しているピョン吉のモノマネにすごくハマっているんですよね。で、イベント前日に事務所で披露したら、みんなに大ウケだったんですよね。「今日から二代目満島ひかり名乗っていい」とか「満島さんが喉を痛めたら代役で出た方がいい」とかいう冗談を飛ばしながら、事務所中が大爆笑だったんです。その結果かなり自信をつけたらしくて、イベント当日はひろしのコスプレまでして、会場やニコ生で何回かモノマネを披露したらしいんですよね。でも、打ち上げの様子をみると、なんかやけに落ち込んでいるんですよ。