宇野常寛責任編集 PLANETS 政治からサブカルチャーまで。未来へのブループリント

Serial

  • 2015.10.12
  • J-WAVE,THE HANGOUT,YouTube,宇野常寛

月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」10月5日放送書き起こし!

大好評放送中! 宇野常寛がナビゲーターをつとめるJ-WAVE「THE HANGOUT」月曜日。前週分のラジオ書き起こしダイジェストをお届けします!


 


▲2015年10月5日の放送は、こちらからお聴きいただけます!

■オープニングトーク

宇野 時刻は午後11時30分を回りました。みなさんこんばんは、宇野常寛です。さいきん僕は『ブレイキング・バッド』という海外ドラマにハマっています。僕は普段、そんなに海外ドラマをみるほうじゃないんです。あれって、いったん手をだすときりがないじゃないですか。面白いやつに限って人気が出ていて、ものすごく長くシリーズが続いていくんですよね。だから、どうしても仕事に関係することが多い国内のドラマやアニメを優先的にみちゃうんですよ。でも、この前huluに加入したのと、周囲でこのドラマにハマっている人がすごく多いので、1ヶ月くらい前から毎日1話づつみていて、超ハマっているんですよ。

『ブレイキング・バッド』っていうのは、「悪になっていく」という意味ですよね。平凡な科学教師のウォルター・ホワイトという、普通にその辺を歩いていそうな熟年男性が主人公なんですけれど、ストーリー的には、そのおっちゃんが麻薬王になっていくという話なんですよ。このウォルター・ホワイト先生は、アメリカとメキシコの国境みたいなところにあるニューメキシコ州の小さな街で、すごく貧乏な生活をしている化学の教師なんです。彼はこう言っちゃなんだけど本当にしょぼい人で、教師の仕事だけだと食えなくて洗車場でアルバイトとかしているんですよ。その上さらに、50歳を目前にして肺がんで倒れちゃうんですよ。踏んだり蹴ったりですよね。で、このままでは家族になんの財産も残せないというふうに思いつめちゃって、その結果、化学の知識を活かして最高品質の麻薬をつくることを思いつくんですよ。最初は自分の治療費だけを稼げればいいやって感じだったのに、どんどんエスカレートしていって、最終的にはニューメキシコの麻薬王を目指すというストーリーなんです。

いまはファイナル・シーズンであるシーズン5までやっていて、僕はその途中までみているんです。最初は本当にどん底の生活で、アメリカって保険とかがちゃんとしていないから治療費がろくに払えず、家族も破滅寸前のところまできているところをどう生き延びるかってことをやっていたんです。しかし、いまとなってはそのホワイト先生もすっかり悪としてデビューしてしまっていて、「わたしは帝国を築きたい」とか言っているんですよ。あと数話で終わりなんですけれども、ホワイト先生にはぜひともこのまま突っ走っていって、帝国を築いてほしいと思いますね。『デスノート』の夜神月は新世界の神になることなく死んでしまいましたけれど、ホワイト先生には帝国を築いてほしいと、僕は本当に思っています。

でね、この『ブレイキング・バッド』ってまたBGMや挿入歌がすごくかっこよくて、久しぶりに握手券がついていないCDを買おうと思ったんですよ。そんなわけで、Amazonで「ブレイキング・バッド」と検索をしたら、さらにすごいものをみつけちゃったんです。それが、1/6スケール
のウォルター・ホワイトのアクションフィギュアです。これがめちゃくちゃ本人に似ていて、もう、写真をそのまま3Dにしたような感じなんですよ。役者の顔も完璧に再現しているし、トレードマークのザ・化学教師っていう感じの四角いメガネとか、ガンの放射線治療で禿げ上がったスキンヘッドの質感とか、完璧に再現しているんですよ。僕はもうこのフィギュアが本当に欲しくなって、速攻で注文しようと思ったんですよ。いまってもうスマホからワンクリックで注文できちゃうんでね。だけど、まさにそのワンクリックする直前でふと思ったんです。よく考えたら、これって普通の熟年男性のフィギュアじゃないかって。これ、本当にただのガン患者のおっさんのフィギュアなんですよね。言ってしまえば、限りなくモブキャラに近い何かですよね。服なんて、日本のスーパーの衣料品コーナーで売っているようなものを着ているんですよ。ガソリンスタンドとかですれ違ってもまったく意識しないと思うんですよね。

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